編集後記


天白区平針が「どまつり」のパレード会場となり、当日急遽、チームの紹介をする役目をおおせつかった。パレードにやってくるチームは其々の会場にくじ引きなどで割り振られるのだが、平針には中部電力(チームちゅうでん)と東邦ガス(歓・感GAS)という重要なインフラを支える会社のチームが偶然そろった。
紹介のときに何か一言添えたいので、中電には「いつも電気の供給をありがとう」といい、東邦ガスには「クリーンなエネルギーをありがとう」といった。私の本心である。すると両チームとも喜んでくれること喜んでくれること。そのうえ深々と最敬礼。あまりお礼を言われ慣れていないのかと不思議な感じがした。
電気・ガス・水道・鉄道等、日本のインフラ(社会基盤)はおそらく世界一だ。停電しない電気、いつも燃料がある暮らし、ひねれば飲める水が出てくる水道、ぴたりと時刻表どおりの鉄道。これらがいかに稀なことかは、外国を旅すると痛感する。そして事故があった場合の復旧の速さ。これらは携わる人々の努力の結晶だ。しかし我々はすぐにそれが当たり前となるのだろう、不便なときの文句は声高だが、感謝やお礼はなおざりになりがちなのだ。反省したなぁ。

2007.9.5発行 エコノミスト●なごや Vol.31