ケイコちゃんのマネーゲーム


6月15日、伊藤忠商事を1450円で売った。3月2日に1110円で買ったので30万円くらいの利益を得た。当初は証券マンの「商社株は割安ですよ」という話から始まったことで平均のPERをかけると1800円位でもおかしくないという事だった。売り目標を1700円にしていたのだが、日経平均もかなり戻してきたしニューヨークは高値を追ってるしという状態でちょっと怖くなったというのが本音。でも、まあ30万円の儲けなら上出来としなければ…。

その後、ニューヨークでは原油が9ヵ月半ぶりに69ドル台の高値をつけ、ダウも20日には146ドル安。一日おいて22日には185ドル安と2日間で 330ドルくらい下げたので「売っておいて良かった」と自分の感に惚れ惚れしたケイコだった。しかし、日経平均の方は20日の翌日に30円高、22日の翌日に100円安と、意外にもニューヨークにつられての大きな下げはなかった。

これ、ひょっとして日本経済は底堅く足元も強いということなのかな? もっと日本経済と株価に自信を持っていいのかも。

とはいうものの、じゃあ今度は何を買おうかと考えてみても、これがなかなか見つからないから困ったものだ。というより、日経平均も終値ベースでは6月21 日に18240円を付け、上海市場を震源とした世界同時暴落前に付けた2月26日の18215円を抜いてしまったことで、イケイケのムードの中に警戒感が漂っているから、ポジティブな気持ちが切れているといったところか。今となっては、かなりの銘柄が高値のラインにきている。もう一度割安な業種で出遅れている銘柄を探さねば、高値づかみをしそうで怖い。ここはあわてずにいこう。

7月29日は参院選がある。今のところの事前予想では年金問題噴出で自民党苦戦。安倍内閣支持率も35%前後に落ちてきている。もし、予想通り民主党中心の野党が地滑り的大勝をすると海外の投資家を先頭に株式市場は少し混乱し、相場が下げる場面がくるのでは…。そこが今年最後の買い場になるのかも。選挙後は、夏真っ盛り。与党が勝っても、野党が勝ってもいいように投資の準備をしておこうと思うケイコだった。

2007.7.4発行 エコノミスト●なごや Vol.30