もう三十分早く起きて


入園おめでとうございます。集団生活、社会生活の第一歩を踏み出したお子さんの成長に乾杯。と、いってもうれしいのはお母さんだけですね。生活を一変させられた子どもには「迷惑」な話。入園式も終わって、さあ仕事と張り切るお母さん、どんなに言い聞かせても、簡単に切り替えができる子どもはいませんよ。
朝、起きてきますか。顔を洗いますか。ご飯食べますか。自分で支度しますか。みんなお母さんが手伝っていますね。
子どもが慣れるまでの過程と割り切ることも大切ですが、お母さんにはそんな余裕はありません。園の駐車場で着替えたり朝ごはんを取らせたり、中には教室で歯磨きをされたツワモノもいらっしゃいました。朝ごはん(パン)を持たせて『食べなかったら捨てて下さい』と告げられ、涙した保育士もいましたね。大目に見たいのですが、毎日となると一言申し上げねばならなくなるのです。
お疲れでしょうが、当分は三十分早く起きて下さい。
それから、子どもを親のペースに付き合わせるのはやめましょう。たとえば、月曜日。欠席のもっとも多い曜日です。これは、普段なかなか一緒に過ごせなくて、土曜・日曜に子どもサービスを集中されるのでしょうね。うれしいのですが、親のペースではね。発熱は子どものせいではないですよ。
新学期、入園は親の生活ペースも見直すときですよ。
園に慣れても、連休明けにもう一度あることも覚悟してね。こうした苦労で親になりますね。(哲地蔵)

2007.4.16発行 KID'S倶楽部 Vol.155