とんび


買物をしていたらガシャンという音と共にカートが私の足にぶつかった。踵に激痛。思わずしゃがみ込んだ時、カートのハンドルを握り締めた男児の呆然とした顔がチラリ。暫く蹲っていると「おばちゃんごめんね」と女児は私をナデナデ。「大丈夫、有難う」と必死に声を出すと女児は「ゴメンナサイは?おばちゃんがイタイイタイだよ」と厳しく。
彼女はお姉ちゃんで、弟を注意したのだろう。やがて親が気付き平身低頭。お姉ちゃんの優しさに免じた。その後「痛いよね、私も経験ある」と何人かが。そうか、そんなにあるのか。良い子のママ、カートを子どもに任せないで!

2007.4.16発行 KID'S倶楽部 Vol.155