もちつきペッタン― 


 年末。冬休みとなった二十六日、毎年恒例の餅つき&豚汁作りをやりました。高学年の子は部活などで少なく、三年生を中心に皆でやれそうな仕事を分担。庭でせいろを使いもち米を蒸すのは三年生五人。「どんどん燃やせ―」と薪をくべます。
 「カマドは温かいしラッキーだね」と温まりつつ火を見つつ団扇であおいだり・・・そのうちせいろから白い湯気が立ち上がってくると「おーいいね、何か良い匂い。もうできたのーっ」と嬉しくなったり(ちょっとつまみ食いもね)。
 一方室内では二、三年女子を中心に豚汁の野菜切り。今は安心して任せられるようになりました。二年男子四人は餅につけるあんこ缶の缶切りや大根おろし。「オレ缶切りやれる」とS君。しかしうまく進まず「ちょっとやってー」。一緒にやると「よし、大丈夫。あとオレやる」「できたー。けどフタが沈んでとれん・・・」。大根おろしは、する人支える人が交代しつつせっせと。T君は「こんなにすったよー見てー」と小さくなった残りを見せ誇らしげに。一年生たちは納豆・黄な粉・砂糖醤油作り。「わ~くせー」「これくらいでいい?味見てー」など慎重だったり大胆だったり可愛らしい姿です。
 そして餅つき。せいろから餅を”熱いよー”と臼に入れると湯気がボア―。「お~すげー」。最初は大人で子どもたちも順につくので列を作り「一人八回ねー」。一、二、三と掛け声が自然にかかり、いい感じ。腰を入れてつく子、フラッしながらつく子といろいろですが、真剣かつ笑顔です。
 つき上がると六年のYちゃんを中心に三年女子の待つのし板の上へ。「熱いー」「ボヨボヨー」と最初は苦戦してましたが慣れると張り切ってあんこなどの入ったパットへ次々と。それを見て「まだ食べれん?」と待ちきれぬ様子の一年生です。
 いよいよ「いただきまーす」となり、「次お代わり二個ねー」と数を見つつ声をかけつつ。餅をちぎっている女の子はちぎりつつ声をかけつつ自分のもキープ。どんどんおかわりするのは一年男子。「納豆をたっぷり下さーい」と何度も。「納豆星人か」と言われながらも嬉しくて食べたくて。「オレ八個食べたよ」と一年の○○君。満足でした。
 年の瀬にゆったりと餅つき。ちょっと大変だけど子どもたちの嬉しい顔や雰囲気に”やっぱりいいもんだな”。季節を感じる節目節目の行事は大切にしたいなあと改めて感じることができました。

KID'S 倶楽部 H19 Vol.152