コミュニケーションが苦手な人にとってESSは有り難い


香流学区民生児童委員協議会
会長 若林與子さん(68歳)
香流学区民生児童委員協議会 会長 若林與子さん(68歳)

香流学区は高齢者の割合が少ない方だが、それでも230名のお一人暮らしの高齢者を17名の民生委員が見守っている。

若林さんたちの「いきいきサロン」は、子育て・高齢者共生型のサロンということで特徴的。「始めから無理に一緒だと互いに遠慮もあるから別々だった」が、トランプをきっかけに「自然の交流ができてきました」。子育てママは高齢者から知恵を頂き、高齢者は「孫あつかいの勉強」になると評判も上々。

ESSは学区集会の時に地域の竹内新聞店の説明を聞いて知った。「何て良い事かと思いました。民生は毎月訪問しますが、人と話すのが苦手な人もいます。そんな人には新聞が大きな目安なんです。また高齢者が新聞をとっているだけでなく、登録して頼るという積極的な行動をしてくれるのも私たちとしては有り難いです。訪問する中に『ESSに入ってるよ』と報告して下さる方もいます」。

「でも高齢になると入院したり目が悪くなったり読む根気がなくなったりして、新聞を取らなくなる人も出てきたんですよ。何とか新聞をつなげてもらえる方法はないものかと考えているんです」と若林さん。

「だってごく普通の暮しの人でさえ親子の関係が切れている時代。ええ、親子だけが絆じゃありませんよ。隣近所、民生、新聞の集金さんとのつながりだってありますから。今まではお金中心の社会でしたが、これからは人間同士の関係が大事。ふれあいはちょっとしたチャンスですからね。そうやって見守り合いながらやっていきたいですね」。

2009.5.25発行 み・まも~る6月号 Vol.25