『私、自称老人会会長。皆さんがESSに入ってくだされば安心なんですけど』



 小料理 貴
  女将 谷川貴美枝さん

 寿司割烹の店を開いたのは三十年程前。ご主人は亡くなったが、志を受け継いだ谷川さんは旬の材料にこだわった安心・安全の手料理でお客様をおもてなししている。
「うちのお客様は、最高齢が84歳。もちろん若い方もいらっしゃるんですが、ほとんどがお一人暮らしの方。皆さん家庭料理を求めて来て下さる。お客様のお腹に合わせた量をお出ししたり我がままもお聞きしたり。私、皆さんのお母さんをやっているんです」という谷川さんはそのうえ『自称・老人会会長』でもあるそうだ。
「お客様はみなさん境遇が似通っているせいか、お互いにとても仲良し。仲間に会いたくてお店にお出かけ下さるようですよ」と笑う。だから「二、三日お顔を見ないと心配で心配で。お風呂で倒れていらっしゃるんじゃないかとか…」。しかし仕事柄、電話番号などは聞けないし、家も知らない。だから『生きてる?』なんて連絡もできないのだ。
そんなある日、谷川さんは新聞折込の中にESSのチラシを見つけた。「ああ、これは良いと思いました。一人暮らしのお客様たちが、このESSに入会してくれればどんなに安心か」。だから親しいお客様にも「新聞屋さんにお願いしなさいよ」と勧めることもあるそうだ。
『お母さん』であり『自称・老人会会長』でもある谷川さんは、今度は『ESS応援団長』にもなっていただけますか?

2008.6.25発行 み・まも〜る7月号 Vol.14