『新聞販売店と学区が協働して住民のケアをするのが、これからの基本になるでしょうね』


平針団地連合自治会長
桐生泰助さん

 現在、平針団地に住む七十歳以上の高齢者は約1100名。その内お一人暮らしは20%にも及ぶとか。「とても民生委員さんだけではカバーしきれない」と桐生さん。「でもESSで一番早い情報を新聞販売店から頂けるので、民生さんも動きやすくなったと思いますよ」。また「何かあった時に朝一番に気がついてもらえる」と夕刊もとる高齢者の話もよく聞くと言う。
「行政は学区に高齢者などの住民ケアを頼んできます。しかし民生委員は、どこに一人暮らしの人がいるとか細かい事まで把握していますが、個人情報保護法が壁になって学区では把握しきれない。ESSの話は最初に区の民生から聞きましたが、役所的な情報は民生さんが、現場的な情報は新聞販売店が把握してくれるから、学区としては大助かりですよ。ですから新聞屋さんも、各区域の担当民生さんを把握するなど更に緻密な関係を築いて欲しいですね」。
住民ケアの対象は高齢者だけではない。最近では特に若者の自殺が目立つので、『事前の兆候』を見逃さないのも大切な防止策だ。「心の病気などを含めて民生さんや保健委員さんがご尽力くださるのですが、新聞屋さんも朝夕区域をまわってるので、ちょっと心掛けて頂くと助かりますね。地域と新聞販売店の『協働』は古紙回収で成功してます。ですから住民ケアも、これからは新聞売店と学区による『協働』でやっていくのが基本になっていくでしょうね」

2008.5.24発行 み・まも〜る6月号 Vol.13