『民生委員の良きパートナー』



名古屋市第二次福祉計画
策定委員 澤田花子さん

 二十数年の長きにわたり民生に携わってきた澤田さんは、ESSの存在を知るや、すぐに販売店にESS説明会の開催を要望した。説明会は一人暮らしの高齢者を対象にした給食サービスの会で行なわれ、多くの方々がその日のうちに登録を申し込んだ。
 「新聞が取り入れてないから変だなぁと思って中に入ったら倒れていて、危機一髪でお助けできた経験を私だけでも何回もしてるんですよ」と澤田さん。
あるときは定期的に往診しているお医者さんが返事がないのでドアポストをのぞいたところ、新聞がたくさん落ちていた。異変を察知したお医者さんは直ちに顔見知りの澤田さんに連絡。澤田さんが駆けつけて耳を澄ますと動く気配はあるものの、どうにもドアが開かない。警察・消防に連絡して窓を破って入ったら、餓死寸前だったそうだ。
 「このケースもたまたまお医者さんが来たから良かったわけです。でもESSだと新聞屋さんが毎日気をつけて下さるわけだから助かりますよね。ほんと、民生委員にとって良き協力者です」と澤田さん。
 澤田さんが暮らす港区稲永は、お一人暮らしの高齢者が多い地区だ。中には病に倒れ生活に困って「死」を口にする人も。そんな人に澤田さんは「今までたんと働いて税金を払ってきてるんだから、保護に掛かるのは恥なんかじゃない、当然の権利ですよ」と手続きしてきた。これからもよろしくお願いします。 

2008.4.25発行 み・まも〜る5月号 Vol.12