〜にぎやかに豆まき〜


2月3日は節分の日。今年は日曜日と重なったため、学童ではみんなのそろっている1日の金曜日に太巻き寿司を作って食べたり、豆まきをしました。子どもたちも楽しみにしていたようです。

2年のAちゃんは下校してくるなり「豆まきの豆を入れるマスを作るんだ」「ねえ、何人だっけみんなで?」と、皆の分を作る勢いで紙をせっせと折っていきました。にぎやかなことの好きな1年のYちゃんも手伝ってくれ、豆まきの時には“ありがとう”と皆に言われた2人…誇らしげでした。

そしてグループごとに太巻き寿司作りです。中の具材は沢山はないけれど、まあ、そこはあまり気にせず——。「これでいいよねー。海苔のこの辺に水つければいい?よし…」と巻いていく3年S君。慎重に巻きすを動かしていきます。「よしできたー」とホッとした表情に。しかし“太巻き寿司”というより、ちょっとご飯の量が少なめの“細巻き寿司”に…。「もう1回」と再挑戦。「みんなもう少しご飯を厚めにのせた方がいいよー」とアドバイスもしながら——。2人1組で教えたり、サポートしながら作りました。

「できたら食べていいよね?」「今年は南南東が恵方だって。どっちかわかる?」「太陽が東から…今、西へ沈むから…」と考える子もいれば、3年T君は「『平針南』っていうんだから、こっちが南だよ!」とさっさと方向を当て、他の子にも教え、食べ始めました。黙々と食べる子もいるけれど「ねぇY君、ちっとも方向も考えんと、ただニコニコ食べとるし、こぼしとるしー」なんて声も。まあ、とてもなごやかに残すことなく(いや、物足りなさそう)食べて豆まきへ。

帰ってきて間もない4〜6年生たちが快く“鬼役”を引き受けてくれ、手作りのお面をつけたり、“みんなの追い出したい鬼”の紙が張られた胴体をつけたり。S君は「オレはお面なしで大丈夫! 豆当たっても大丈夫!」。しかしいざ豆まきとなると皆の落花生攻撃にあっちこっちと動き回り…ハラハラ。けど本人たちもみんなも大喜びで「鬼は外」「福は内」の声が響きました。

ひとしきりやった後、みんなで鬼役にお礼を言いつつも、さーっと豆を拾いまくって我が箱に山盛りに。「これこれ、それじゃ鼻血が出るよ〜。年の数ね」「え〜」と残念そうな子どもたち。

今年も無事終えた豆まき。こうした季節の行事を大切にしたいものです。

(平針学童保育クラブ/斉藤仁志)

2008.2.18発行 KID'S倶楽部 Vol.165