動けない!


連休初日の朝、朝刊配達員は新聞受けに昨日の夕刊が取り込まれずに、そのままになっていることを発見した。(あら? ご旅行か何かだといいのだけど…)と思いつつ、配達員は携帯電話で販売店に連絡を入れた。ESSが発動した。
連絡を受けた責任者は、ただちマンションに急行した。裏側にまわり、まずは電気がついているかどうかを確認した。ついていない。ベランダには洗濯物が干しっ放しにしてある。時刻は朝の五時半を回っていた。今度はインターフォンだ。幾度も押してみたが応答はない。責任者はいったん店に引き上げ、今度は電話を入れた。30回コールしたみたが、やはり電話には誰も出なかった。緊急連絡先に連絡するしかなくなった。緊急連絡先は市内に住む娘さん。比較的お近くだから、すぐに駆けつけてもらえるのが救いだった。
「ご心配かけてありがとうございます。行ってみると、母は腰を痛めたらしく身動きができない状態でした。それで電話も出られないでいたのです。お陰で助かりました」という娘さんからのお礼の電話で、スタッフ一同はホッと胸をなでおろしたのでした。

2007.11.25発行 み・まも〜る12月号 Vol.7