とんび


産科医不足が深刻だ。少子高齢化が深刻になっている今、安心して出産できないのは由々しき事態である。しかしこの産科医不足、日本が米国並みの訴訟社会、クレーム社会になったことと無縁ではあるまい。他科の医師不足も同様だ。ただでさえ医師は人の生死に関わる重い責務。その上、訴えられるのなら、回避したくなるのは人情だ。非難のみを垂れ流すマスコミにも責任の一端はある。

最良の医療であたっても人間は死ぬときには死ぬ。この諦観を患者側は心の隅に置くべきなのだが、また一方で、とんでもない医療過誤があるのも現実。
舛添厚生相、大変だなぁ。

2007.9.17発行 KID'S倶楽部 Vol.160