ジレンマ


先日、ESSに加入しているおばあちゃんと話をする機会があった。ある朝おばあちゃんが病院に行くとき、いつも早起きで早くから新聞を取り入れている一軒隣のAさんの新聞がまだ取り入れていなかったそうだ。そのまま病院へ行き、その帰りもまだ新聞があったので心配になり、民生の人を呼んでAさんの娘さんに連絡をしたそうだ。
民生委員さんはAさんから「もし何かあった時に」と、娘さんの電話番号を教えてもらっていた。中に入ったらAさんはやはり倒れており、発見が早かったから助かったそうだ。
ESS加入者は「新聞を取り入れてあるか否か」を手立てに安否確認を受けられる。朝夕刊購読の場合は、朝夕二回の安否確認になるからより安心なのだが、それでも発見までにはある程度の時間が経過してしまう。
もっと地域の人々にESSを知ってもらい、Aさんのことを通報してくれたおばあちゃんのように、新聞が取り入れてないようなら、販売店に連絡をしてもらう等の発展ができれば、と皆で知恵を絞っています。

2007.7.25発行 み・まも〜る8月号 Vol.3