食卓は色あわせ


今日は偏見と独断で書きます。食卓について。
先日、ある若いご家庭に伺ったときのことです。会話が弾み、気が付いたら夕食時。四歳くらいの女の子がママによりすがってき、どうやらおなかもすいた風情。するとママはおもむろに立ち上がり、フレークをガサガサ。やがて牛乳を入れて「はい」と子どもに。受け取った子どもはうれしそうに隣の部屋に。
「夕食はフレーク?きっと、私たちがいるから臨時の献立(?)か、おやつか」と思って、「おいとまします」と申し出ると、「まだいいではないですか」と。心配してたずねると、最近の夕食は、「こんなもの」と平然。
食事はそれぞれ好みをいただければよろしく、他家のテーブルまで観察するつもりはありません。それでも少し淋しいですね。
最近の報道によれば、小学生でも家族揃って食事を取らないのは珍しくないとか。
今回の問題点は一人で食べる食事に加えて、内容ですね。フレークにいくら栄養素が入っているといわれても納得できません。
お忙しいママに簡単な食卓をお知らせしましょう。
それは食品ではありません。
『色』です、カラーです。赤、緑、黄と白と黒です。これをそろえると色彩豊かで案外楽しい食卓ができるのです。幼児にも大人にも有効です。
これ、古来の知恵です。お試しあれ。
(哲地蔵)

2007.6.18発行 KID'S倶楽部 Vol.157