私は異邦人 I LOVE NY


メジャーリーグ観戦ツアー

 先日のNYローカル新聞に面白い表現の仕方でヤンキース井川選手のスタートアップの状況について記事が載っていた。IGAWA-JAPANESE IMPORT(輸入)という見出しで、スタートアップは好調であるという内容の記事なのだが、さすがに井川選手のことをジャパニーズインポートと書くのはどうだろうか?やはりアメリカのメジャーリーグからみたら、井川選手は日本からの輸入物になってしまうのか?本当にNYローカル新聞も書きたい放題である。これからメジャーの中で日本からの輸入物として活躍するのではなく、JAPANからのIGAWA選手として大きく取り上げられる日を楽しみにしている。
 ちなみに今年はNYにある日系旅行会社の日本からの旅行者を対象にしたメジャーリーグ観戦ツアーは、ほとんど完売状態にあるそうである。旅行&ツアー費も以前に比べ倍のものもあるという。メジャーで活躍を始めた松阪選手、井川選手、ベテラン松井選手、イチロー選手などが対戦する試合は馬鹿高い!らしい。しかし本音を言えばメジャーの試合を多くの日本人の中で観戦するのに少し抵抗感を感じる。
 話はかわるが、来年の大統領選挙まであと少し。アメリカでは悪化していくイラク戦争の状況をメインにブッシュ政権への不満は高まるばかり。大統領立候補者は独自のキャンペーンを行い、メディア&新聞上では政治家が大統領選挙への出馬を明らかにしている。
 ここで注目したいのは民主党のオバマ氏とヒラリー氏である。この二人の戦いが今注目をあびているのだ。この二人は共にイラク戦争は反対なのだが、撤退の時期や方法などで違いが出てきている。今のところヒラリー氏を取り上げるメディアの方が多い。
私をしてはヒラリー氏の反戦争論の方がリアリティーが感じられる。また会社では政治の話はタブーなので話題としては出てこない。
 もしヒラリー氏が当選した際には、アメリカ初の女性大統領が誕生する。外国人としてアメリカで生活する私には選挙権はないけれど、個人的にはヒラリー氏にがんばって欲しい。しかしアメリカ人の中で民主党派、共和党派に大きくわかれるため、ヒラリー氏を嫌う人も
少なくない。大統領選挙まで一年半。これからどんな展開をむかえていくのか楽しみである。

2007.3.13発行 紙ひこうき Vol.309