編集後記


 結局、寒さに震えることなく立春を迎えてしまった。 暖かいことは結構なのだが、「温暖化」という事態の結末を知らされるているので皆この暖かさを無邪気に喜ぶことができないでいる。
 私が子どもだった頃、春がまだ浅い日にみぞれ混じりの特別に寒い日があった。「あら今日は国府宮の裸祭りの日だわ。どうりで寒いと思った」と母がつぶやいたのを覚えている。私が育った地域では国府宮のお祭りの日に冬が名残を告げ、翌日から春が来ることになっていた。
 今年の裸祭りは3月2日。この調子ではぽかぽかの春祭りになる。なんだかなぁ・・・。

紙ひこうき H.19 Vol.308