連 豊さん


連さん

 

「〝会社を辞めてからが本当の人生″と言われますが、私の場合が正にそうでした」と話して下さったのは連豊さん

 

63歳で仕事を辞めた連さんが、何か趣味を持とうとカメラをはじめたのはまだフィルムの時代。そして、そのカメラ熱を高めたのは平成10年に中京大学オープンカレッジで短歌を習いはじめてから。

 

「俵万智さんの歌集で写真と短歌をコラボさせたものがあって〝これはすごい!″と思いました。自分もこういうことができればいいなと思ったんです」さらに写真仲間ができたことで写真への意欲もパワーアップした。

 

「写真は場面の一瞬を切り取るわけですから、どの部分をどのタイミングでどう切り取るかが重要になります。最初は教えてもらっていても、だんだん自分で考えられるようになります。

 

一枚の写真を撮るために何時間も待ったり、同じ場所に何度も出かけたりと体力勝負の部分もあり、仕事を辞めてフリーになったからできたことだと思います」

 

富士山には年5~6回、琵琶湖には毎月、東山植物園には毎週通っていたとのこと。3年かけて撮影したという並木道の四季の写真にはただただ感動。連さんの写真への熱意と温もりが感じられる。

 

その連さんの写真、天白区区民展に出品しているそうだ。10年程前に初出品した時に教育委員会賞を受賞、その後も区長賞など数多く受賞された。

 

短歌の講座には今も毎週通っていて、中京大学オープンカレッジのメンバーとの合同歌集や連さん個人の歌集も出版されている。

 

写真歌集を作りたいという連さんの願いが叶う日も近いことだろう。

※本年の天白区区民展 10/1416 区役所講堂