元気な時から介護予防


「介護予防はなぜ必要か」

高齢になると介護が必要になっていきますが、その主な原因は関節疾患による腰膝等の痛み・転倒による骨折・高齢による機能の低下などです。そのような事が出来るだけ起きない様にするには何をしたら良いでしょうか。

毎日の生活で、少ない時間でも体を動かし足腰の筋力アップを計る。

特に下半身の筋力を高めることが必要で、意識的に下半身の運動を行う。体操や歩く事、イスを利用しての足の上げ伸ばし・かかとの上げ下げ等を行う事により筋力アップができ、関節の痛みや転倒を防ぐことができます。

毎日の食事はバランスよく食べる。

年齢が増すごとに肉や魚など高タンパク質の糧が少なくなりがちです。その事により体力の衰え、体の老化や筋力の低下など病気になりやすくなります。毎日3食かかさず動物性タンパク質・魚介類・緑黄色野菜などの多種類を食べることが必要です。

家に閉じこもったりせずに、外に出るようにしましょう。外に出て多くの人と話をし、物を見たり聞いたりして認知症予防をしましょう。また、趣味をもつ事も大切です。
元気と思っていても年々体力は衰えて行きます。介護を受ける前に、自分自身で未病予防をする事が大切です。

長野県松本市、庄内地区福祉広場で行われた介護予防運動指導士・東京都老人総合研究所・松本大学非常勤講師の寺平美樹先生による介護予防講演講習より

加齢とともに体力が衰えていくと、介護が必要になります。ということは、衰えを防ぐことが「介護予防」につながるのではないでしょうか。

危険な老化の予兆を自分自身で早期発見できれば、対策を講じることができます。
紹介した様な方法で自分の力を取り戻す事ができれば、普段の生活を続ける事(維持)できます。

また、不便に感じていた部分も支援が必要なくなったり、要介護状態の重症化の予防・軽減につながっていくはずです。

2009.6.25発行 み・まも~る7月号 Vol.26