カラスウリ


当ホームページでも何度か紹介させていただいていますが、カラスウリの花を紹介します。7月から9月にかけて天白川の河川敷や荒池緑地などで観ることができますが、日が沈んでからしか開花しないのでなかなか目にすることができない花です。

花はレースで編んだような可憐なとても美しい花で、一夜でしぼみ落ちてしまいます。でも次から次へと新しい花芽が開花し長期間にわたり楽しむことができます。

雄花と雌花があり、その受粉を助けるのがエビカラススズメなどの蛾です。カラスウリは花筒がとても長くその奥に密を蓄えています。口吻の長いスズメガでないとその蜜を吸うことができないのです。スズメガが密を吸うために雄花雌花を行き交い受粉を助けるという、共生関係が成り立っています。

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レースで編んだような可憐な花

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 横には明日の夜咲くつぼみがあります。

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 蜜を吸いに訪れた、口吻の非常に長いエビガラススズメガ 夜真っ暗の中でこの写真を撮るのに3日間かかりました。

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 夕刻から徐々に咲始めます。

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 次の朝にはつぼみの時のように丸められて花の元がら落ちてしまいます。

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 雌花は、花はしぼんでも落ちることなく実が大きくなるまで付いたままになっていることが多いです。

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 実は3日目でこんなに大きくなりました。秋には真っ赤に色づき、目立つようになります。