私は異邦人{ I LOVE NY56 }



▲NYのすしバー

アメリカには様々な国からの移民者が住んでいる。“紙ひこうき”の中でも何度か書いたように、ここニューヨークも人種の坩堝とよばれ、多くの国からの移住民者が住んでいる。
先日、中南米出身のオーナーが営む近所のコンビにへ行き、ほんの小さな夢心と共に宝くじを購入した。オーナーのおじさんは宝くじを私に渡すと「もし当たったら、日本に帰れるね」と言った。おじさんは私が日本から出稼ぎに来ているんだろうと思っていたに違いない。
ニューヨークでの暮らしの中で、自分の生まれた国が貧しいために家族を置いてアメリカへ出稼ぎにきている人に何度か会ったことがある。もしくは家族ごとアメリカへと移住している人も多い。理由は様々でもひとつだけで共通しているのは、皆愛国心を強く持ちながらこのアメリカという国で生活しているということだ。
ニューヨークに住んでいると「どこの国からきたのか?」と聞かれることが多くあり、そこで日本、と答えると、貧しい国からの移民者からは「日本という豊かな国に生まれて何でアメリカにいるんだ?」と言われることが多々ある。ある時には「アメリカにいないで早く日本に帰れ」とまで言われた。近所のコンビニのおじさんのように私を出稼ぎだと思う人もいれば、豊かな国、日本に生まれながらアメリカに住むなんて贅沢だ、と言う人もいる。学生だった頃は、何故アメリカにいるのかという質問を受けた際に留学、と答えると何も言われることはなかったが、社会人=働いていると言うと「日本に帰るべきだ」と言われる。日本人として異文化の中で働く=キャリアを高めることが目標の私。それを説明しても100%理解しない他の移民者。移民って奥が深い。
さて、近頃ではニューヨークの至る所に寿司屋(SUSHI)を見かける。日本の老舗寿司屋ニューヨーク店から、中国人の経営する店まで年々増え続けている。ネタの新鮮さや寿司の種類は店のメニューの値段で大体の内容を把握できる。3年ほど前から大人気のお寿司(日本食)。『寿司は魚とライスだからダイエットに最適!』という広告もあるが、お寿司のほとんどは炭水化物だよ、と言ってもあまり理解されず。アメリカ人がお箸を持ってお寿司を食べる姿は今でも見慣れない?ネタが落ちる!ドキドキの瞬間。

2008.2.11発行 紙ひこうき Vol.320