ケイコちゃんのマネーゲーム


大納会は前日より256円安の15307円で終った。評論家の「年末日経平均は16000円から17000円」という予想は大きくハズれた。良いと言われていた企業の業績も原油の急騰で何となく怪しくなっている。景気も足踏みどころか後退説まで出る始末。あ〜ァ…。

年が明け、今年を占う大発会は?とドキドキしていたら、先に開いたNY市場で220ドル安という冷水を浴びせられていきなり616円安。大発会一日の値下がりとしては過去最高なんておまけまで付いた。子年はいろいろ起きる年といわれてるけど、開始ゴングと同時にカウンターパンチだなんて…。NYでは原油はついに1バレル100ドル越えちゃったし円高も一気に進んで108円台。これじゃあ日本の株価も下がるしかないという状況じゃない?

でも世界中の株価が下げているわけではない。上海は1ヵ月半ぶりに高値をつけたし、ブット元首相暗殺で株価不安定だったパキスタンでも選挙の日程が決まった途端、急反発している。結局NYダウが下がるのは原油高だけじゃなく「サブプライム問題」が尾を引いているのだ。だって去年のNY株価は金融と住宅関連が下げただけで他業種は値上がりしているんだもん。サブプライム問題が影響しているのはハッキリしている。

「安全資産」といわれる金が買い進められ、1オンス852ドルという28年ぶりの高値をつけたのも投資対象が変わっているからかもしれない。1年で70%の値上がりを見せた原油相場にも、一攫千金を夢見る投資家がメチャクチャ参入しているそうだ。これからの株式投資は、今まで以上に資源相場やコアな情報が重要になってくるんだろうなァ…。

さて、その情報をどこで得るか。日々の新聞にしっかり目を通す習慣は身についた。でも個人投資家としては、もう少し突っ込んだ情報源が欲しい…。と考えていたところに投資金融情報紙「週刊日経ヴェリタス」3月創刊のお知らせ。タブロイド判72頁で相場欄の企業名が50音順だから分かりやすそうだ。創刊だから10回5000円のお試し購読があるらしい。ちょっと読んでみようかな。

さあ、ここはどうしよう。この株式の下げ場面は大きなチャンスかもしれない。買いのチャンスの無かったコマツも大きく下げてきている。5日にはNYがまた 256ドルも下げた。「よしっ、2600円の指値でコマツを買おう」。ケイコは決心した。

2008.1.7発行 エコノミスト●なごや Vol.33