田んぼ体験 脱穀{荒池緑地}


田んぼ体験 脱穀

シリーズでお伝えしてきた「田んぼ体験」3回目、脱穀と籾摺り体験の日だ。
この日、11月11日は生憎の雨となりどうなることかと思ったが、午後は雨も上がって作業することができた。
まずは脱穀。昭和初期に使われていたという足踏み式の脱穀機がフル回転。会場には千把扱き(せんばこき=鉄櫛状のもので稲穂をしごく)とよばれる江戸時代に使われていた道具もあり、「これができたことで生産能力は革新的に上がった」と男性の方が教えてくれた。
脱穀が終わった籾は唐箕(とうみ)により籾と籾殻に選別。最後には籾摺り機にかけられてお米となる。どの工程でも子どもたちに体験の機会が与えられており、子どもたちはきれいになって出てくるお米を大切そうにさわっていた。
皆で協力しあってきた稲作もそろそろ終点が近づいてきている。自分たちで作ったお米が食べられる、そんな幸せな日がもうすぐそこまで来ている。

2007.12.11発行 紙ひこうき Vol.318