手話通訳者 大坪みゆきさん
2013-11-30 21:58:01
“手話”という言葉はわりと身近にあり、知っている人は多いと思う。テレビで手話ニュースをやっていたり、講演会などで手話通訳を目にする機会もあるかと思う。
しかし、実際に手話ができるという人は少ないかもしれない。
中平にお住まいの大坪みゆきさんは、平成2年から手話を習いはじめたベテランさんだ。手話通訳の資格も、名古屋市・愛知県・国と持っていて、各地で活躍していらっしゃる。
「講演会や会社の研修の通訳もありますが、病院通訳が多いですね。うまく伝えることができた時は嬉しいです」と、大坪さん。
最近は盲ろう通訳・介助の活動もはじめた。聞こえない方が見えづらくなった時、役にたてればと考えてのことだ。
「好きだからできる仕事です」と笑顔でおっしゃる大坪さん、地域でも手話サークルに参加している。
サークル員として毎年行なわれる天白区民まつりのステージ通訳をしたり、小学校へ出かけて聴覚障がいについて子ども達にお話ししたりしている。
「小学校では手話を教えるというより、聴覚障がいについて知ってもらおうと思い活動しています。もちろん手話も教えますが」
聴覚障がい者は外見ではわかりづらい。自転車のベルをチリチリと鳴らしても、前を歩く人に必ずその音が聞こえているというわけではない、ということだ。
近所にそういう方がいたら、ちょっと気を配ってほしい、何かあった時に手助けしてあげてほしいと大坪さん。
もちろん障がいがあるなしにかかわらず大切なことだ。
今後の活動については、「これからもこの活動を続けて行きたい」とのこと。長く長く活動してください。
2013.11 発行 紙ひこうき Vol.390