RASA-Japan 藤井忠子さん
2013-06-30 11:28:43
RASAの活動は1982年、タイでの学校建設からはじまった。その活動に藤井さんが参加、2004年にはRASA-Japanとして日本の活動拠点となった。
現在はフィリピンでの学校建設を行なっているが、学校を作り奨学金を支給するだけではすべての子ども達が学校へ来て勉強できるわけではない。
子ども達が働き手となっている家庭が多く、まず親への仕事の提供など子どもが勉強できる環境づくりも重要だ。
さらに食事が満足にできない子ども達に給食を提供することも大切な活動となっている。
「貧困から抜け出そうと都会へ出ても、読み書きも計算もできなければ働くことはとても難しい。だから学校を作って、たくさんの子どもに学んでほしいのです」と藤井さん。
そして、もうひとつ藤井さんが力を入れているのは学生ボランティアの現地での活動だ。
「親御さんは、とても心配されますが、現地でのホームステイ・学校建設のお手伝い・子ども達とのふれあいなどで、学生さん達は日本では体験できない様々なことを学び、必ずひとまわり成長して日本にもどってきます。そして友達に『絶対いいから行ってみて』とすすめますよ。携帯もテレビもない中で、今まであたりまえだった豊かさや日本のこと、そして自分自身のことを見直す、そういう時間や機会が増えるのでしょう」と藤井さん。
2009年にNPO法人となったRASA・Japanだが、活動は会員の会費や寄付でまかなわれている。海外での活動なので特に円安の影響は大きく、いつも頭を悩ませているそうだ。
貧しい地域に奨学金を贈り、学校を建設し、親の生活支援、栄養失調児への給食支援など、RASAの活動を今後も継続していきたいと藤井さんは考えている。
興味のある方、支援してくださる方は連絡を。
TEL803-1649
E-mail/ info@rasa japan.com
URL/ http://rasa japan.com/npo
2013.06 発行 紙ひこうき Vol.385