“笑顔の使者” 「ミニ天丼」の光本基江さん


ヒューマンスクランブル 「ミニ天丼」の光本基江さん

「毎回、たくさんの笑顔に出合っています」と、とびきりの笑顔で話してくれるのは、原1丁目の光本基江さん。

人形劇団「ミニ天丼」のメンバーで、幼稚園や保育園、子ども会などを訪問、毎年20回ほどの公演をしている。

平成16年の4月に発団。現在の団員は女性3人、男性1人の4人で、男性は長寿番組「天才クイズ」の博士の声で活躍した鎌田吉三郎さんだ。

劇のオープニングには、メンバーが“手作り天丼”(サンプル)を持って登場。テーマソングはもちろん「ミニ天丼のテーマ」だ。これで会場が一気に和む。

曲も人形もすべて手作り。これまでに250体の人形を作り、出し物の数も50を超えた。だから「先方の希望に合わせ、内容を変えて」演じるときもある。

光本さんが人形劇を始めたきっかけは「20年ほど前、朗読講座に通い、子どもが小さい頃、読み聞かせをしていた」から。当時も、人形を使って話すこともあったという。

考えることが好きで、表現することも好きな光本さんは、劇団天白浪漫劇場の団員でもある。「こちらの方は団員数が減ってしまって…。メンバーを募集していますので、ぜひ」と呼び掛ける。

アクティブな光本さんを支えているのは、家族。「好きなことをさせてもらっています」という顔からは、笑みがこぼれる。

やはり、古今東西、笑う門には福が来る。

2013.02 発行 紙ひこうき Vol.380