目指せ!十両!! / 三保ヶ関部屋 三谷和也さん


三保ヶ関部屋 三谷和也さん

ヒエラルキー社会と言うと、眉をひそめる人がいるかも知れないが、スポーツ界には厳として今も存在するし、また、だから面白い。そこに所属する人は、とにかく“頂上”を目指す。

三保ヶ関部屋の三谷和也さん(19)は、各界に自ら身を投じ、2年目の今場所の番付は序二段40枚目だ。

「中、高と柔道部に所属していました。縁あって三保ヶ関部屋に入門しましたが、相撲は柔道より、もっと好き」と笑う。

趣味がプロレス観戦で「好きなレスラーは、棚橋」と言うから、格闘技全般が好きなのだろう。また、棚橋の名を挙げるのを見れば、打撃系より技が好きなのかも。

三谷さんの得意技も「上手投げ」。納得だ。

好きな力士は、十両の千代の国。「部屋は違いますが、同郷(三重県出身)なんです」と言う。

そして目標を聞くと「まず三段目。そして十両」と明快に話す。「まだ話したことがない」という千代の国と“肌を合わせたい”のだろうか?

185センチ、117キロは、決して見劣りする体格ではない。どちらかといえば「おとなしいタイプ」だが「負けたら悔しいですよ。次はやっつけてやろうと思う」とガッツもある。

“ご当地”名古屋が、三谷さんの「トップ取り」の足掛りとなるように!

2012.07 発行 紙ひこうき Vol.373