防災を核に“組を充実”! / 平針北学区 山田敬一学区長


平針北学区 山田敬一学区長

天災は、忘れる前にやって来る―というのが、現代の箴言(しんげん)と言って良い。地震、台風は言うに及ばず、洪水、竜巻、ゲリラ雨、何でもありだ。

こんな時代だから「自助」はむろんのこと「共助」の必要性が増す。そして「共助」の根幹は、町内会と言って良い。

「町内会に入られない世帯もあるんですよ。自身のためにも町内会に入ってください」と声を大にして呼び掛けるのは、原の山田敬一さん。平針北学区の新しい学区長だ。

「便利だし自然も残っているし、住に良い街」と北学区を評する山田さんは、40年余、この地に住んでいる。同学区が誕生した時に、体育指導員になり、以来15年間も指導員として地域のスポーツイベントをサポートして来た。

昭和22年生まれの団塊世代。

「私たちの世代は、働いて働いて定年を迎えた世代。能力や技術のある方がたくさんいるはず。そんな方たちに、地域のお手伝いをお願いしたいんですよ」

「わずらわしい」「面倒だ」といって“ご近所”の関係を絶って来た人も多いが、頻発する大災害に「共助」の自覚が湧いて来た。「今さら…」と尻込みしている人も、重いお尻を持ち上げるチャンスに違いない。

「防災を核として“組”を充実させたい」という山田新学区長の力強い“この指”にみんなで“とまろう”よ!

2012.06 発行 紙ひこうき Vol.372