I Love NY


2006年の夏も本番。

小さなころ毎年でかけた屋下公園、針名神社の盆踊りをとても懐かしく思い出す。七月四日、アメリカ独立記念日に例年通りマンハッタンで打ち上げられる花火をブルックリンのアパートの屋上から見ていたが、やはり花火は今にも頭の上に落ちてきそうなスリル感が味わえる日本!

写真に写るのはSTOOP SALE(ストゥープセール=玄関口セール)の様子。
私の住むブルックリン、パークスロープではストゥープセールが春から夏にかけて盛んに行われている。このストゥープセールとは主に週末、家主が玄関口、又は家の外で使用しなくなった衣類、電化製品、アンティーク商品(中にはお宝品も!)、いろいろな物を机に並べ1品約3ドルから10ドルで売る、といういわゆる中古品の販売。

今日本ではゴミ(得に大きな家具やその他衣類、電化製品など)を捨てるのに何千円、何万円? というお金を払わなければ物が捨てられない。
以前日本に帰国した際、リサイクルやゴミの処理について驚くことがたくさんあった。アメリカも日本のようにもっと地球にやさしくなるべき! と常日頃考える。

何でもかんでも同じゴミ箱に捨てられるのもアメリカくらいなのでは?
しかしこうして不必要になった生活品を玄関の前で売り出し、買う人もその品が必要だから購入する、こんなリサイクルも少しずつながらも増えている。
お金が必要で品々を売る人もいるだろうし、捨てるよりは誰かに使ってもらったほうが…と考える人など、理由は様々だと思う。

実際に売られている商品の品質について。納得度は100パーセントのうち40%といったところ。
時々掘り出しものを売りに出している家主さんもいるから、私はストゥープセールを見かけたら必ず立ちよる。どこでストゥープセールをやっているかを見つけるのも面白い。電信柱に広告を何枚も張る家主さん、大胆にもチョークで道路にセール先を大きく書いてアピールする家主さんなど。

近所の人と交友を持てるのもストゥープセールの良いところ。隣に誰が住んでいるかも分からないNYで、人との触れ合いがあるのはとても嬉しいこと。
最近近所の数人の人が私のことを覚えてくれていて、朝会えば「グットモーニング!」と言ってくれる。NYに住んでる人も心温かく親切な人が多い! 特に私の大好きなブルックリンでは!

紙ひこうき H.18.8号