I LOVE NY


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ニューヨークでは気温が20度前後となり、ようやく「春」の訪れを感じられるシーズンとなった。

先日、ニューヨークブルックリン区の植物園で毎年行われている桜祭りに行ってきた。

日本の桜の季節はもう終わってしまったと聞いたが、アメリカでは少し遅れて桜が真っ盛り。ワシントン州の有名な桜祭りをはじめ、ここニューヨーク州の各地でも行われている。

祭りのメインは桜であるが、『桜と言えば日本』という事で、和太鼓・日本舞踊・日本文化が披露された。各パフォーマンスレベルがとても高くて感動した。

やっぱり桜は心を癒してくれる、私の一番好きな花である。

ただ、祭りは植物園で開催されるので入園料がかかる。無料で桜を見られる絶好の場所といえば、マンハッタンにある有名なセントラルパークである。春にセントラルパークを散歩すると、あちこちに見かける桜に心もはずむ。

何度か各地の桜祭りを見に行った事のある友人(アメリカ人)が、インターネットで『桜・花見』について調べると、「夜にお酒を飲みながら花見を楽しむ」という日本の情報が出てきたそうだ。

これを見た友人が「これは本当か?」と不思議そうに聞いてきた。確かにアメリカでは、植物園や公園などの公共の場でお酒を飲む事は厳しく禁止されており、多額の罰金、迷惑行為があると逮捕もあり得る。

お酒を飲みながら花見というのは日本ならではの文化。お酒は無いが、アメリカでも暖かな気候の中で美しい桜をみる事ができとても嬉しい。

2011.05 発行 紙ひこうき Vol.359