I LOVE NY


I LOVE NY

東日本大震災から4週間が経ちました。

まず始めに今回の地震と津波により大切な命を失われた方、また最愛なる人を失われた方に対し、心より深くお悔やみを申し上げます。そして、現在も捜索が続いている方々の生存を心より祈っております。

ここニューヨークでも震災翌日から市内各地で地震被災者のための募金活動が行われており「日本に思い届け…」と日本支援を呼びかけている。

連日どこかしらでチャリティイベントが開催されており、市内を歩いていると多くの募金活動を目にする。

ニューヨークで活動する日本人アーティストが路上で歌を披露したり、日本人学生が集まり大きな声で募金を呼びかけていたり、とにかく「ニューヨークでも何かできることをしたい」という、一体となったエネルギーや想いが伝わってくる。

今回の震災でテレビから流れてくる日本の現状、そして日本に一時帰国していた知人の東北にいる親戚の安否が未だ分かっていないという事も重なって、私はどうしようもなく落ち込んでしまった。

先日、市内の公園で犠牲者の追悼集会が行われ、さまざまな国籍の人々が集まり冥福を祈った。私は今回の震災を通して、忘れかけていた多くの事に再び感謝の気持ちが湧いてきた。

そして今、ここニューヨークから何ができるだろうかと考えている。私にできることは1日1日を一生懸命に前を向いて歩んで行く事なんだと思う。

日本では今この困難を乗り越えようと一人ひとりが頑張って、みんなが一体となっている。

アメリカの多くのメディアで取上げられる日本の震災のニュースは原発のニュースへとシフトされており、今はそれだけが問題にされてしまっている気がする。

ニューヨークより、わが国日本へHOPEを。

2011.04 発行 紙ひこうき Vol.358