I LOVE NY


I LOVE NY

新年明けての初紙ひこうき。私は新年より数週間、日本に里帰りをしている。久々の母国。やはり日本は素晴らしい!

アメリカで日本人として暮らしていると様々な文化の違いに直面する。今月はその中でも日本とアメリカの「数学のレベルの差」について書いていきたい。

私は小さな頃から数学が苦手で、答えに達するまでに人の倍程の時間が必要だった(笑)。そんな私が、ニューヨークの大学で(高校レベルの)数学の授業を受けた時にある事に気づく。周りにいたアメリカ人は私よりも更に数学が苦手だったという事実だ。

アメリカには日本の「九九」というシステムが無いので、簡単な計算もスムーズに答えを出す事ができない人が多い。私の数学のレベルでこう思えてしまうのが悲しい…。

社会人になった今も「九九を知っていて良かった」と思う事がたくさんある。そしてアメリカ人は「アジア人は数学がずば抜けて得意だ」と考えている。アメリカで中学・高校生を対象にした「全国数学大会」で、最後に残る子供達の半数がアジア人だからである。

日常生活の中でも変な事がある。例えばスーパーで買い物をした時、25ドル60セントの買い物をし、レジで26ドル10セントを払う。当然50セント硬貨でお釣りが欲しいからである。ところが「26ドルで充分足りている」と10セントを返される事があるのだ。いつもではないが、時々こういう状況に遭遇する。

私は毎回説明するのも面倒になり、「何でだろう」と思いながら10セントをしまう。

こんなアメリカだが、数年前より日本の「KUMON SCHOOL:くもん」がニューヨークの様々な地域で開設され始め、多くの子供達が授業を受けている。

2011.01 発行 紙ひこうき Vol.355