にしじま ちゅうじさん


 

にしじま ちゅうじさん

 「もうこれ以降は(こんなに大きな舞台をやることは)ないかなと思っていたけど、すぐにまたやりたいと思ってしまう。」と熱い胸の内を語る、にしじまちゅうじさん。昨年、70歳の節目に、自身の集大成となる公演「ちゅうコン70」を終えたばかりだ。

 

 幼少の頃から歌うことが大好きで、高校の生徒会で歌唱指導を任された際、「もっと歌がうまくなりたい。」という気持ちから合唱部に入部した。そして当時の合唱部の先生の勧めで名古屋の混声合唱団グリーンエコーに入団し、ますます歌へと没頭していく。
  

 にしじまさんが特に気に入って歌うのは、オペラシアターこんにゃく座の〝ソング〟と呼ばれる魅力的な歌の数々だ。1980年、32歳の時に初めてこんにゃく座の公演を観たにしじまさんは、衝撃を受けたそう。

 

日本語に合った発声法で作られたこんにゃく座独自のオペラがとても聞きやすかったからだ。それ以来、こんにゃく座の熱烈なファンとなり、‘04年にこんにゃく座の一般公募オーディションも受け、見事に「まげもん‐夏の陣」で同劇団での出演も果たした。

 

 ‘15年には自身が主催する「ソングを歌う会」を立ち上げ、その一年後には「名古屋男声合唱団に入団するなど、歌を歌い続ける一方で、昨今では朗読劇や演劇にも出演し、ますます活躍の場を広げている。
 

 こんにゃく座では演者を〝歌役者〟と呼ぶと教えて頂いたが、まさににしじまさんにもぴったりとフィットする表現だ。
 

 「命の続く限り歌い続けたい、そしてこんにゃく座の歌、ソングをいろんな人に聞いてもらって広めたい。」と今後について語る歌役者にしじまさん。これまでも、これからも、歌が〝好き〟という気持ちで溢れていた。

 

※にしじまさんは「名古屋男声合唱団」のスプリングコンサートに出演予定です。4月27日(土)名古屋大学豊田講堂にてチケットはお早目に!