島田修三さん


島田修三さん

中日新聞の月曜日に掲載されている「中日歌壇」、ご覧になったことあるでしょうか。

〝いつも楽しみにしています〟という方いらっしゃいますか。今回ご登場の島田修三さんは、その選者のおひとり。4年前から選者をしていらっしゃる。

 

「すごく上手い人、いますよ。70代・80代の女性が多いです。90代の方もみえます。この世代がちゃんとした日本語を使える最後の世代かもしれません」

 

毎回、200~300枚のハガキが来るそうだ。投稿者は選者を選ぶことができる。ハガキ一枚に2首までで複数枚応募、2重投稿は不可というから投稿される方も選者も真剣勝負に違いない、

 

200枚ハガキが来て2首ずつで400首、その中から10首を選び評を書くのが選者のお仕事。ため息が出るくらい膨大な作業だ、

 

「短歌には人生や物語が凝縮されていて、文字として表わされているのは氷山の一角なわけです。隠された部分を考えたり、読み込んだり、選者としては背景を読むように心がけています。選んだ一首ずつに評を書くのですが、中日新聞はそのスペースが他紙に比べて多いんですよ。」本当にすごいお仕事なんですね。長い評も読者・投稿者の皆さん、楽しみにしていらっしゃると思います。今後もよろしくお願いします。

 

島田さんは大学の先生。ご専門は古代和歌、現在は愛知淑徳大学の学長さん。ご自身は学生時代より短歌創作をはじめ、数々の賞を受賞。著書も多数あり年内にも歌集・評論文集を出す予定。

 

「投稿者と直接会うことはありませんが、歌を通じてたくさんの人と会っている気がします。もちろん自分の創作活動にも刺激を受けています」。