新学区長はスポーツマン 新原学区長 中山和春さん


新学区長はスポーツマン 新原学区長 中山和春さん

年度の代わりを“新年”と呼ぶ人は多い。公務員をはじめ、人事異動もこの時期が一番多いだろう。原学区では、原5丁目の中山和春さん(62)が新学区長に就任した。

“地”の人ではないけれど、「越してきた当時は何もないところで…」と振り返る。おそらく「フロンティア・スピリット」も旺盛だったのだろう。“新参者”なのに町内会長を務め、区の体育指導員にもなった。

軟式ではあるけれど、中京商業(現中京大中京)時代には、全工区優勝を果たした球児。北京五輪でVに輝いたソフトボールチームの馬渕智子選手を原中時代に指導した事もある。心はもちろん、体も強靭だったから、進んで“街”に溶け込めた。

こんな中山さんに「区長職」が行くのは当然の帰結かもしれない。「流れで…」と笑うけれど「皆で楽しく作り上げて、陽気で明るい学区を目指します」と、その抱負は力強い。

そのために、町内会の加入を呼び掛ける。「(町内会に)入っていれば安心だし、地域のつながりもできる。何より、子どもは“地域の宝物”。学校と家庭、そして地域が協力して子どもを守り、育てていきたい」と言う。

中山さんは「ニューファミリー」と呼ばれた団塊の世代。まず第一に家庭を大切にする世代だ。「子どもと女性を中心に活動すれば、シャイな男性もカバーに回ってくれる」。

老若男女、全ての人が参加できる地域づくりに“団塊魂”が燃えている。

2010.05 発行 紙ひこうき Vol.347