郷土史家  横井 敏治さん(70歳)


横井 敏治さん

 

昨年11月、中日新聞に「裏平針に信長〝幻の城″存在か」という記事が掲載された。その幻の城の存在を指摘したのが郷土史家の横井敏治さん。とにかく歴史の話を始めると止まらない。

 

その幻の城は広久手城と仮称、荒池の周辺にあったそうだ。「現地測量の結果や写真などからもわかります。私も現地を歩いて確認してみました。平針城など屋敷のまわりに土塁・堀があるぐらいではなく、もっと規模の大きな城があったと思われます。昔からお住まいの方なら古い文書や古地図もお持ちかもしれません。

 

ぜひ地元の方に調べてもらいたいです」先祖代々この地にお住まいの方、古文書や古地図などお宝が出てくるかもしれません。一度調べてみてはいかがでしょう。

 

横井さんが歴史家となったのはおじい様の影響のようだ。「子どもの頃、祖父がいろんな話をしてくれて、お前のご先祖様はこんな凄かったんだぞって。それを聞いていたのでいつかは調べてみたいと思っていました。」歴史の研究の過程で地域とのつながりもでき、6年前に「八事・杁中歴史散歩」を自費出版。それが好評で8月に続編を出版するそうだ。

 

「こうやって好きな事ができるのも妻のおかげです」と奥様へ感謝。家のことは何もしませんでしたとおっしゃる横井さんだが、夏休みは家族でキャンプ、お正月は里帰り、たまにお休みがあると長島へ遊びに行っていたそうで、いいお父さんでしたね。

 

この先も研究を続けられるという横井さん。「常に4から5つは課題を抱えています。いつかは自分の先祖について小説を書きたいと思ってます。タイトルは〝狸囃子に踊らされて″と決めています」
夢に向かってファイト!小説楽しみにしています。