地産地消をなごやから/名古屋市農業センター 石井さん


地産地消が叫ばれて久しい。
「そりゃ、畑や田んぼのある農村部はいいわよ。でも、名古屋市では…」と言うのは、名古屋を知らない人の意見。市内でとれた牛乳で、ミルクもアイスも、そしてジェラートも販売している所がある。そう、平針黒石にある「名古屋市農業センター」だ。

同センターのナビをしてくれたのが石井さん。
栄養士の資格を生かし、センターでとれる牛乳や野菜を使ってカップアイスやジェラートを作っているひとでもある。

「子どもの頃からお菓子作りが好きで、料理やお菓子作りの仕事ができたら」と3年前に転職。「私がいるのは『ミルク工房』。センターの一番奥にあるので、毎日“職場”まで四季を感じながら歩いていきます。自然の中で働けるのは、本当に素晴らしい事です」と笑顔。

とにかく“何でも屋”。商品開発に、販売、販売のためのPOP広告作りもすれば、牛乳缶の持ち運びといった力仕事もこなす。
「でも、やりがいのある仕事。楽しいので、力仕事も苦になりません」と屈託がない。

「約700本あるしだれ梅の“旬”は過ぎてしまいましたが、センターには他にも見るものがいっぱい。もちろん、いろいろなアイスを食べてほしいですし、牛乳もぜひ飲んでほしいです」
明るくてハキハキ。

宣伝文句も嫌味がない石井さんは、立派な広告ガールでもある。

2010.04 発行 紙ひこうき Vol.346