I Love NY


先日〝親知らず〟の抜歯をした。

あまりの痛さに耐えられずにニューヨーク大学歯科、緊急治療科(エマージェンシールーム)へ。以前からこの科ではニューヨーク大学(NYU)の歯科学科の大学院生が治療をおこなうというのを聞いていたので、恐る恐るかかった。

しかしこの不安から一転、治療内容の説明から抜歯までとても丁寧におこなってくれた。
私の抜歯をしてくれたのは中国人の歯科学科生で、その他多くのインド人の生徒もみかけた。ここは施設も最新のものばかりで、衛生面でも信頼のおける治療室だ。さすがはニューヨーク大学。

外国人としてアメリカに 生活するにあたり、多くの人が悩まされるのが歯の治療。
日本のように国民保険一枚では歯の治療がおこなえない。アメリカでは健康保険と歯科保険は別。加入も自由(日本でも自由であるがほとんどの国民が持っていると思う)で、アメリカ国民を含め外国人も会社に属して社会保険の手当てをうけるか、政府からの支援保護がないと保険なしの治療を受けることになって多大なる金額を請求される。
保険に加入していても、加入している保険会社と提携していないと、診察料は個人で立替えということになる。私の個人的意見としては、アメリカの保険制度にはあまり納得がいかない。お金持ちの人であれば良い医者にかかれる、こんなニュアンスなのである。

日本の国民保険は本当に 素晴らしい! 
学生の頃は日本の保険会社の海外留学保険に加入していたので医者に自由にかかることはできたが、歯科には適応されない。だから歯の治療だけは、日本に帰国した際におこなったこともあった。アメリカにも日本の国民健康保険制度があれば、と今でも思う私である。

レストランの前で煙草を吸う女性。

NY州は飲食店(バーも含め)での喫煙が禁止されている為、多くの人がたむろするように店の前で煙草を吸っている。最近〝煙草を吸うストレス〟が発生しているように思う。煙草を吸う場所を探すことにストレスを感じるストレス。とてもおかしな響きである。
こんなストレスから禁煙を志す人が急増しているとか。前回日本に帰国した際に日本の多くの飲食店も喫煙の席を狭めているのを見たが、世界的に見て今喫煙者は減る傾向にあるのだろうか? しかし煙草を吸うストレス、新しいストレスのスタイルだと私は考える。

紙ひこうき H.18.5号