圓生 和之さん(54歳)


圓生和之えんしょう

 

ソフトな語り口、優しい笑顔、そんなさわやかな第一印象の圓生和之さん。学生さんにも人気があるのではないかしら。その圓生さんが昨年12月に出版した「一番やさしい地方公務員制度の本」が好評だ。日本経済新聞の〝目利きが選ぶ3冊″で紹介されているし、アマゾンでのベストセラーランキング1位(公務員・官僚部門)というから本当にすごい。

 

「アマゾンのその部門にどのくらい本があるのかわかりませんが。公務員の人事の実情や問題点など最先端の公務員制度をやさしく解説しました。改正の多い公務員制度の〝いま″がわかっていただけると思います。公務員を目指す学生さんにも進路を考える上で役立つと思います」圓生さんの専門は労働経済学、兵庫県庁で公務員として働いた経験も本を書く力となった。

 

天白区に住むようになったのは3年前。通勤に便利ということでこの地を選んだ。「実は研究が大好きで、研究室にこもっている時間が長いんです。妻にも〝1年365日のうち360日は研究室にいますよね″と言われています」とは言え、大学で教えているということは、講義や試験の準備など雑務も多いと思う。さらに定員25名のゼミを3クラスお持ちというから、大変お忙しいに違いない。自分の研究もすすめ、論文を発表し、書籍まで出版、圓生さんのパワフルさや研究にかける熱い思いが伝わってくる。「これからもこの分野に関する研究を続けます。まだまだ新しい研究に取り組んでいきたいです」