I Love NY


三月末にバケーションでハワイへ!

日本から母も来て、親子水入らずでハワイを楽しもうと、真夏の服をたくさん用意してきた私達を迎えたのは〝雨〟。 あらら、ハワイで傘を一度もさしたことのない私達はハワイの異常気象期間中にハワイを訪れたみたい。
七週間続けて大雨が降り続けていたそうで、傘を買おうと店に入ると何と売り切れ! ハワイで傘が売り切れることなんてあるんだ? と母と目が点になってしまった。
店のおじさんは、ビーチ用のパラソルならあるけど使う? なんて冗談。 おじさん、冗談はやめてね。と言うとハワイ弁で「本気だよ、パラソル大きいしね、はは」とおじさんが言ってきたからびっくり! あまりにスローなライフな為にここでは冗談も本気になってしまうのか? 地元の人と話したところ、ハワイの人々はみんなゆっくり気長に暮らしているんだそう。何かお願い事をすると、じゃぁ明日ね。と返答が返ってくるペース。だからニューヨークに住んでる人達にとったら考えられられない程みんなスローなんだよ、とその人が話してくれた。

この異常気象で道のいたるところで水が洪水になっていて、観光客のアメリカ人女性が洪水の写真を撮っていた。あらら、本来ならばビーチで写真を撮るはずでは? でもそのビーチへも行けないし、この異常気象の写真を撮ってみんなに報告するのも大事だ! と女性は考えて写真を撮っているのだろうと母と話していた。私はニューヨークの日焼けサロンで日焼けの下地までつくってハワイのビーチでこんがり焼けるつもりが、逆にハワイで日焼けがとれてしまった! でもハワイはいい! 自分の前世はハワイ人だと信じている。この贅沢なバケーションに感謝!

二ユーヨークに戻って二日。ここでも雨続きの日々。
ハワイとは逆にここでは中国人の女性が傘をカートにいっぱい入れて「アンブレラ、2ダラーズ! 2ダラーズ!」と叫びながら売っている。みんな生活に必死である。こんな時ふとハワイへ戻りたいなぁと現実逃避をしてしまう私。まさにバケーションぼけである。やる気を取りなおして、今月の目標をたてなければ。

紙ひこうき H.18.4号