平針北学区連絡協議会会長 岩田 芳郎さん 


平針北学区連絡協議会会長 / 岩田 芳郎さん
第279回 
平針北学区連絡協議会会長
岩田 芳郎さん

「加入者を増やしたい」

「長」も「蝶」。向こうからやってくる。そして、甘い蜜に群がる蝶のように、長もまた、1つところに集まる。

平針一丁目の岩田芳郎さん(69)もまた、いくつもの役職を持つ。区政協力委員長、地域福祉推進協議会会長、青少年育成協議会会長、コミセン運営委員会会長。
そして今年、平針北学区連絡協議会会長に就任した。

「あの人なら」という「思いは、分散するものではない。任されて、業務を完遂する技量が、ますます信頼を篤くする。「岩田さんに任せておけば安心」という思いが強いのだろう。

根っからの天白っ子ではない。越してきたのは昭和54年。が、天白がついの住みかになった。
「65歳まで勤めて退職。地域とのかかわりが深くなったのはこのころからですよ。」
そう、町内会長も通算4年務めた。

ゴルフと詩吟が趣味。ゴルフのキャリアは30年以上で、ハンデは19。詩吟も10年以上のキャリアがある。「退職後は趣味三昧」と考えていたわけではむろんないが、「やりたいこともありました」と苦笑い。が、この趣味のおかげといってもいいだろう。「いたって健康」と笑顔。

平北学区は新しいけれど活動は活発。ただし、転勤族が多いこともあってか、町内会加入率の低い地区。「ぜひ、若い人たちにも加入してほしい」と呼び掛ける。そして「まとまりはいいけれど、新鮮味に欠けるところも。新風を吹き込みたい」という思いもある。

今、地域が一番取り組まねばならない問題が、子どもの身を守ること。同地区には6年前、平針北学区シルバー親睦会が発足した。60歳以上の会員が100人いる。昔風に言えば老人会だが、パワーの違いは歴然だ。

「(会員らが)子どもの登下校時に外に出て、掃除をしたり散歩をしたり。さりげなく子どもを見守っていますよ。強制はしていませんが、意識を持っていれば犯罪も防げます」。地味な努力は、必ず実を結ぶ。

紙ひこうき H.18.5号