尾崎 武一郎さん


尾崎 武一郎さん

 

向が丘にあるオー・ド・ヴィ三愛は、昔からある酒屋さん。オー・ド・ヴィはフランス語で命の水という意味で、水・命・お客様への愛(三愛)という深い意味のある店名だ。そのオー・ド・ヴィ三愛の、代表取締役が尾崎武一郎さん。

 

尾崎さんがこの地に店を出したのが昭和49年、その2年後に天白区となり、その1年後に地下鉄が通った。40年以上地域の酒屋さんとして頑張ってきた尾崎さん、オー・ド・ヴィ三愛の歩みは天白区の歴史と重なるのかも。

 

「開店した頃は街も若いし、人口も急増し、活気があって仕事もとても楽しかったです。その後、酒類の販売が簡単になり、スーパー・量販店などでも売るようになり、酒屋の数も減ってしまいました」

 

そんな中でも尾崎さんは、商品の説明を丁寧にしてお客様に納得して商品を買ってもらう、他では買えない商品を置く、配達やラッピングなどお客様のためのサービスを考えてきた。そのひとつが手描きのポップだ。店頭や店内に尾崎さんの手描きのポスターがたくさん貼られている。

 

「もともと絵は好きだったんです。描くのではなく鑑賞するほうなんですが。希少価値の高い商品を仕入れてもそれをアピールするものがないんですよ。大手ならのぼりやポスターがあるんですけどね。ないなら自分で描こうと思いまして」

 

ボトルの輝きまで描かれたポスターはなかなか魅力的。商品への尾崎さんの深い愛情と責任が感じられるポスターだ。

 

「今後も、高齢者への宅配などサービスを充実させていきたいと思っています。お酒は飲みすぎてはいけませんが、ちょうどいい量を楽しく飲んでいただきたいです。お友達やご家族とお酒を飲みながら、いい時間を過ごしてもらいたいと思います」

 

酒屋さんのポスター