岡田 和浩さん


岡田 和浩さん

 

今年は冷夏の予想を裏切り、猛暑の続きの厳しい夏となっている。こんな時期だからこそ、冬のゲレンデを恋しく思っている方、いらっしゃるのではないでしょうか。岡田和浩さんもそのひとりかも。

 

岡田さんはスノーボード歴18年。プロではないが、かなりの腕前だ。はじめてスノーボードに挑戦した時、まったく滑れない岡田さんのまわりで巧みなボードさばきでビュンビュン滑る人を見て「自分もやってやるぞ!」と決意を固めたそうだ。

 

それからの岡田さんは夏は仕事をしてお金をため、冬はスキー場に住んでスノーボードに明けくれる日々となった。その間、岡田さんはニュージーランドへ2度出かけている。国がちがえば文化も異なり、そこで岡田さんは貴重な体験をすることとなる。

 

「ニュージーランドと日本では山の様子も全くちがいます。日本とちがって標高が高いので、岩ばかりで広いんです。日本のスキー場とちがいどこでも滑ることができます。風が強く雪質も氷のように硬く、スピードと板のはね返りを楽しむことができます」

 

ニュージーランドには日本人の友人もいて言葉がわからなくても、あまり苦労はしなかったそうだ。そして日本では、富士山の頂上からスノーボードで滑り降りてくるという、凄いことを2度やっている。

 

「富士山が文化遺産になる前で、人もそんな多くいませんでした。途中まで車で登って一泊。朝5時から頂上をめざし、7時間位かけて登りました。登山家ではないのでとても苦労しました。

 

荷物は重いし高山病の症状も出てくるし。登ったのは5月頃ですが、風が強く頂上はマイナス20度くらいでとても寒かったです。

 

降りる時も一気に滑り降りるわけではなく、雪を探しながら滑ってきました。色々大変でしたが、仲間がいたので達成できたって感じですね」

 

岡田さんのスノーボードの話は尽きることがなさそうだ。

 

現在、岡田さんは防水工事・塗装工事の会社の代表取締役。26歳の時独立し、荒池に事務所をかまえている。

 

「会社を大きくしたいです。職人さんが少なくて大変です。若い職人さんが増えてくれるといいのですが」

 

そして岡田さんは、4歳の男の子、7歳の女の子のお父さん。

 

「一緒にスノーボードができるようになるといいですね。息子とはスキー場へ行ったりしています」

 

日曜日には家族で遊びに出かけることも多いそうだ。一緒にスノーボードを楽しめる日も近そうだ。