ヒューマンスクランブル第313回


瑞宝小綬章を受章!
平針2丁目 山田隆夫さん

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平針2丁目 山田隆夫さん">

地震、雷、火事、おやじ。
災害の怖さ、いつの時代も同じだ。とりわけ今年は悲惨な火災が多い気がする。懸命に消火に当たる消防士の姿を何度となくTVのニュースで見た。

平針の山田隆夫さん(74)は33年間名古屋市消防局に勤務。昨年の叙勲で瑞宝小綬章を受章した。

大学を卒業し、家事手伝い。商売に精を出す傍ら、消防団に入団。伊勢湾台風の時に団員としてお手伝いをした。
「消防隊員の仕事は大変だ」と思う半面、隊員たちの仕事にひかれたのは、社会奉仕に興味が湧き、必要性を強く感じたからだ。

「(高校を卒業してすぐ入隊する人もいてその人たちと比べ)年も取っていたし、経験が積める部署として、中央の中区を希望、配属されました」と入隊当時を振り返る。

消防車にも乗ったし、救急車で事故現場に駆けつけることもある。今ではその数も増えた救急救命士。この制度の発足時には、とりまとめ役として体制作りに尽力もした。

が、ちょっぴりユニークな活動が、17年間に及ぶ「火災現場に置ける原因調査並びに調査指導」。昭和47年、栄のユニーが燃えた。警察の見解は、「電気からの出火が原因」というものだったが、山田さんは調査の結果、放火と断定した。
結果は、放火。犯人が調査した通りのことを自供したという。

「奉仕の気持ち」の強い山田さんは、退職後も色々な役職をこなしている。消友会の会長だし、天白区ゴルフ連盟の会長さんでもある。
「体が資本」の職業に就いていたくらいだから、ゴルフもうまい。73歳だった昨年、エイジシュートも経験したほど。趣味を含め「何でも楽しくやるのが一番」と笑う。

こんな山田さんも気になる事が、火災の多さ。
「(近年の火事で怖いのは)煙。煙を探知する火災感知器をぜひつけてほしい」と強調した。

2009.03発行 紙ひこうき Vol.333