愛あむ・日経マン


エコなご4月日経マン

■販売管理部 白石拓郎(48)
身長/170cm・体重/74kg
家族/妻・子ども2人

 京都の大学で法学を学ぶ。マスコミ志望の学生が多い学校だったので、つられるように試験を受けた。尊敬する人物は? の問いにアラファトなど自由主義経済のカタキのような名前を連ねたのに採用通知。これはひょっとして面白い会社なのかも、と入社した。
 販売担当として大阪・福岡・東京とめぐり、再び大阪に戻ってきたときにマーケット開発部となり新しい読者層の開拓という仕事に携わった。「女性セミナー」を開催したり、企業の新入社員研修で「読み方セミナー」をしたり、大学へ行き「企業選びに日経をどう活用するか」を講演したり。
 「今の若者は一般紙すら読んでいない場合が多いので、いきなり日経は辛い。きっかけが必要です。就活がいいきっかけになりますから、内定した人にはお金を稼ぐ立場として、社会人として経済情報をどう活かすかを講演します。しかし簡単な経済原則、例えば円高になるとどうなるかぐらいは自分で学んでおいた方が楽ですよ、とは皆さんに言います」。 
 経済情報というと、お金儲けや株だけのことと思われがちだが、白石さんは「人生を過ごす上で欠かすべからざるもの」と定義する。「人・物・金の動きのことが経済ですから、皆が関わってるんです。難しくありません。今からは一人一人が自分の生き方探しのために経済を知ってほしいですね。経済情報は、気持ちよく過ごすためのものですもん」。
 滑らかな語り口は長年の講演活動の賜物かしら。「ほら、あなたがここに来たことも経済活動ですよ」なんて白石さんに語られたら、すぐに経済とお友達になれそう。
就活の学生諸君、白石さんの講演を聴きに行きましょう。

2008.3.14発行 エコノミスト●なごや Vol34