カフェRosa薔薇館が45周年 マスター 安田椿さん


カフェRosa薔薇館が45周年 / マスター 安田椿さん

「芸は身を助ける」と言う。本義とは少々違っているかもしれないが、今回の取材でこの言葉を実感した。
荒池に「カフェRosa薔薇館」がある。何しろ創業以来45周年という老舗で、しかもその名のとおり“バラの館”としても有名だから、宮内はもちろんの事、市外や県外からも訪れるという。

現在のマスターは、安田椿さん。店を継いで約四半世紀と言うから、こちらも長い。「もともとは両親が始めた店。16歳から店のお手伝いをしていましたが、いざとなるとキャリア不足が不安で…。調理師の免許を筆頭に、テーブルマナー講師・学芸員の資格も取りました」と言う。

そう、同店“売り”はバラだけじゃない。ピアノの生演奏をしたり、ギャラリースペースがあったりと「文化発信の地」でもあるし、モーニングにランチ、ディナータイムもあってコース料理も楽しめるのだ。

「娘時代には、茶華道を習っていましたし、習得した資格や習ったものは全て役立っています」とほほ笑む。
もっとも、だからといって自分一人のせいじゃない事はよく知っている。「これもみな、地域の皆さんのお陰」と話し、長くやって来られたのは「日々の積み重ね」と言う。

3月31日には、「夏目久子独唱会」が開かれるし、4月22日には大野耕生さんを招いてお茶会を開くなど、イベントはめじろ押し。楽しみなローザだ。

2011.03 発行 紙ひこうき Vol.357