伊藤 舞子さん


伊藤 舞子さん

 

 

今回ご紹介するのは、平針にお住いの伊藤舞子さん。声楽家。平針北小学校から原中学校、明和高校音楽科、国立音楽大学へと進んだ。

 

「小さいころは人見知りで、消極的でした。でも音楽は大好きで、歌うのは人前でも大丈夫でした」

 

小学校・中学校は合唱部に所属。歌うのが大好きでもう少し歌の勉強がしたくて音楽の道を志した。中2の時、お母さんに勧められて、ミュージカルのオーディションを受け、ソロで歌う場面のある役に合格した。大きな舞台でソロで歌うのは初めてでとても緊張したそうだ。

 

「舞台が終わって、知らない人から〝ありがとう″と言ってもらえて、とても嬉しかった。音楽って何かを伝える力があるんだなぁとあらためて感動しました」

 

しかし、高校から音楽の道へ進むことには、将来の道が狭まってしまうのではと、周りから心配された。ご両親からも反対されたが、最後は自分の決めた道へと進むことができた。

 

「受験勉強は本当に大変でした。小さい頃から音楽科をめざしてレッスンしている人が多いのでレベルがすごく高くて」

 

難関突破は伊藤さんの努力の賜物だ。そして、高校時代にイタリアへ留学。語学と歌の勉強のために、ひとりぐらしのおばあさんの家に2週間ホームステイをした。

 

「すごいカルチャーショックでした。イタリアで暮らしてみて、今まで自分が考えたことがなかったようなことを、考えるようになりました。文化の違いって、こういうことなんだと実感しました」

 

大学では門下生発表会という行事があり、3年生が企画する。それまでプロデュースされた舞台に立つだけだったが、ホールの予算からチラシ・プログラム作りなど、コンサートの裏方をはじめて体験した。

 

「とても貴重な経験でした。ひとつのステージを成功させるために色々な苦労があることがわかりました」

 

大学卒業後も音楽中心の生活に変わりはない。地元のイベントに出演したり、コンサートの企画をしたりと演奏活動を続けている。 

 

「クラシックは敬遠されがちですが、とても素晴らしい音楽なんです。自分の歌であまり知られていない曲を伝えていきたいです。クラシックが少しでも皆さんの身近なものになるように、これからも歌っていきたいです」

 

今後の活躍、応援しています。

 

伊藤さんのブログです。ぜひご覧ください。http//maiko-ito.blog.jp