今回『中防白書』で書いたアゲハン。最近近所の中高生がこぞってアゲハンにしているのを見かけるので、思い切って紹介することにした話である。

このアゲハン、20年程前に大流行りしたのだが、ここ最近、学生たちの間でブームが再発しているようだ。ハンドルの上げ具合は「大人に文句を言われない程度」「ワルに目をつけられない程度」「命知らずをアピールする」といった感じに調整される、子ども達は悩んで悩んでハンドルの角度を決定する。ネットでも「どうすればアゲハンにできますか?」等といった質問が飛び交っている。

自分で調べ、普段使わないような工具を駆使して成長していく彼らを見て「他に頑張る事はないのか…」と思ってしまうのは、年をとった証拠である。

KID'S 倶楽部 Vol.195 とんび