瀬古 忠春さん(70歳)


 

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会場には昔懐かしい蓄音器が勢ぞろい。教科書や図鑑でしか見たことがないような貴重なものばかり。この貴重な蓄音器の持ち主は瀬古忠春さん。先日、原公民館で行なわれた蓄音器展では、実際に蓄音器にレコードをかけ懐かしい昭和の歌を聴いたりできたんです。
 
瀬古さんが蓄音器を集めはじめたのは30年程前から。「友だちが古いプレーヤーを持ってきて『これあげる』って言われたんです。それをきれいにして音が聴けるようにしました。それからですね」瀬古さんがお持ちの蓄音器はちゃんと音が聴けて、そこがすごい。
 
メンテナンスはご自分でされるそうで、部品のない物は手作りされるとか。蓄音器への思い伝わりますね。ところで瀬古さんの蓄音器、電気は使いません、手動です。時計とか、オルゴールとか、おもちゃとか昔はねじをまいて使ってましたね。それです、ぜんまいを回して音を聴きます。
 
「私が子どもの頃はラジオ体操や盆踊り、このぜんまいの蓄音器でした。誰かがぜんまいをぐるぐる回していました。ボリュームも調整できません」
 
会場には18台程蓄音器が並んでいて、お家にもまだあるとか。「会社に置いてあったのですが退職後は家に持ってきました。倉庫を作って収納しています。良い状態で保存したいので気を使っています」管理も大変なんですね。
 
最近瀬古さんは蓄音器を持ってお出かけするそうだ。「デイサービスなど施設へ出かけて蓄音器で音楽を聴いてもらっています。リクエストしてもらったりしますが、ご存知の歌は一緒に歌われます。自分の趣味がお役に立てて嬉しいです」
 
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