佐久間 俊成さん


佐久間 俊成さん

 

 

平針学区民生委員・児童委員協議会会長 佐久間俊成さんは、平針生まれの平針育ち。前任者の定年に伴い民生児童委員となって15年、会長となって3年だ。現在は民生児童委員13名、主任児童委員3名で活動している。

佐久間さんは、8月27日(水)に行われた名古屋市民生大会での事例発表に各区の代表者の中から選ばれた。天白区からは7年ぶりの選出となった。

「平針駅前商店街30周年記念事業『高齢者にやさしく安心で安全な街づくりをめざす』に参加したことを発表しました。学区を越えた民生委員との協力(原・平針南・平針北学区の民生委員会長も参加)、社会福祉協議会・いきいき支援センター、福祉施設、区役所との連携、名城大学学生、地域住民との交流はとても有意義でした」

民生児童委員の活動はあまり知られていないが、地域に住む高齢者・子ども達のための活動が多い。その高齢者を支えるために、地域包括ケアシステムということが、今考えられている。このシステムは団塊の世代が75歳となる10年後までの構築を目指している。現在このシステムを作るためのモデル学区となっているのが平針学区だ。

「民生委員は、高齢者のことなら何でも知っていると思われがちですが、自分達が把握しているのは65歳以上のひとり暮らしと、ともに75歳以上の夫婦のみの世帯。それも全部を把握しているわけではありません。現在平針学区では『地域福祉を考える会』として、学区・婦人会・厚生保護・老人会・消防団・民生の6団体で話し合っています。6つの団体のどこにも所属していない人が参加できるようなイベントや、見守り活動を考えているところです。今は昔のような近所付き合いも少ないし、個人情報とかプライバシー保護とか難しい問題がたくさんあります。みんなで知恵を出し合って、地域で高齢者を支えていけるようになればと思っています」

確かに自分が高齢者になった時のことを想像するのは難しい。が、その時の自分のために何か努力することも『高齢者にやさしい街』を作ることになるのかも。佐久間さん達の活躍、応援します。