山本 纊子さん


山本 纊子さん

 

 

白衣姿で迎えてくれた並木病院院長 山本紘子さん。明るい笑顔が印象的だ。山本さんは、今年日本女医会の会長に就任した。

110年の歴史を持つ日本女医会は現在会員1400余人。会員の親睦と研鑽、福祉・地域医療への貢献、国際的活動を目的に作られ地道に活動している。今回30年ぶりに選挙が行なわれ会長に選出された。

 

「年配の人の意見を聞きながら、若い人たちが活動しやすい会をめざしたいです」医師として人間として道理にかなっているかを常に考えてきた山本さん。小学5年生の時、クラスメートと協力して友人を困難から救った話など、まっすぐな生き方がうかがえる。

生まれは広島県呉。母親の勧めで医師を志した。「近所にいつも読書している女医さんがいて、ああいう暮らしもいいな、と思いました」

 

見事医大生となった山本さん、在学中にドイツへ留学。1年間ボン大学医学部で勉強した。日本で復学、卒業ののちアメリカの医師免許も取得し、3年間アメリカに滞在した。

 

「私は診療が好きです。患者さんから教えられることが多々あります。大学にいた頃は(前藤田保健衛生大学 神経内科教授)講義や研究で診療の時間にかなり制限がありましたが、今は診療の時間が60%くらいあります。患者さんのお話をよく聞いて診察しています」

 

患者の話を聞いてくれるお医者様、嬉しいですよね。

山本さんは3人の子育てをしながら仕事を続けてきた。「母と叔母、いとこのお嫁さんが協力してくれました。昔は身近に助けてくれる人がいましたが、関東におり、子育ての協力はなかなかできません。母親って子どものために色々とやってあげたいし、孫とも楽しく遊びたいんです」

 

山本さんは4人のお孫さんのおばあちゃん。「診察の時間があって、孫とふれあう時間があれば何より幸せです」

 

これからも医師・母・おばあちゃんとして輝き続けて下さい。